やるせなす中村が「ねむれない怪談」で語った話

やるせなす中村がDVD「淳二稲川のねむれない怪談」語った不思議な話です。

ある日、中村は寝ていたら金縛りに遭いました。中村は金縛りによく遭いますが、その時はもがきながら金縛りをほどきました。何か嫌な感じがすると思ってお線香を炊き、もう一度寝ようと思ったら、目が覚めました。それは夢でした。「夢か」と思ってまた寝ようとしたら金縛りにあい、なんとかほどいて、またお線香を焚いて塩を撒いたらまた目が覚めました。そしてしばらくするとまた金縛りにあい、パニックになっていたので部屋にも自分にも塩を撒いて塩まみれになり、お酒も水も撒いて「さあもうこれでいいだろう」と寝ようとしたら、、、それはまた夢でした。

「これなんだろう？こんな事が続くのかな」と思っていたらドアをドンドンドンと叩く音がしました。ちょっと前に金縛りに遭っていたので体は相当重かったのですが、足を擦りながらなんとか玄関まで辿り着きました。

ドアの音はドドドドドとすごい激しく叩かれていたので、近所迷惑になると思い、やめさせる為にドアの鍵を回しました。その時に、なんかこれはいけないと思ったので、完全にドアが開かないようにドアロックを付けてドアを開けました。

ドアの向こうには剣道の道着を付けたような侍のような人が立っていて、しゃべってはないのですが、「開けろよ。開けろよ。」と言う声が頭の中に聞こえてきました。中村は「知らないし。知らないし。」と言いましたが、まだその侍はドアをドンドンと叩いていました。ドアを閉めようとしたら、もう一人、ザンバラ頭の明らかに今の時代の人ではない人がヌッとドアの隙間から顔を出しました。無視して寝ようと思って部屋に戻ったところでまた目が覚めました。「これ何なんだろう？夢なのか何なのかわからない」と思いがら起き上がり、お線香を焚いて一服して寝ることにしました。

次の日起きて、全部夢だったのかなあ怖い事があったなあと思いました。仕事に行かないといけなかったので支度をして、玄関の前まで来たらなんとドアロックが掛かっていたのです。中村は今まで一人暮らしをしていてドアロックを一回も使った事がなかったのですが、ドアロックがしてありました。昨日の出来事はどこまでが夢か本当にあったのか分からないのでした。