ゾッとする話でヴィンテージのぶが語った怖い話

お笑い芸人のヴィンテージというコンビののぶが人志松本のぞっとする話で語った怖い話です。のぶは霊感が強いという事もあって、怪談のライブなんかによく呼ばれるそうです。そういうライブに行くと、霊感が非常に強い人がいて、よく「憑いてますよ」と言われるという事です。

ある日の怪談のライブで、漫画家の女性がのぶの方をずっと睨んでいました。のぶの顔ではなくて左の方をずっと睨んでいたので「何ですか？」と聞きました。

その漫画家の女性は「非常に言いづらいんだけど、君の左の肩に頭から血を出した女の子がと抱きついているよ。ほんとに危ないかもよ」とまじめなトーンで言いました。「お清めの塩をこの会場に来る前に神社でもらってきたから、家に入る前にその塩をまいて入ったほうがいいよ」とお清めの塩をくれました。

のぶは帰宅途中に「そういえば何かあったかなあ」とふと思いました。そういえばその会場に行く時に、道の脇に花束と赤いランドセルが置いてあるのを見た事を思い出しました。それかなと思いながら家に着きました。その時住んでいた家は古いアパートで後輩の芸人と二人で住んでいました。言われた通り、塩をまきました。「これで大丈夫だろうな」と思って家に入りました。

その時、同居人はちょうど不在でした。うとうとして眠りにつこうかなという時に突然ドンドンドンドンとドアを叩く音がしました。「同居人が帰ってきたのかな」と一瞬思いましたが、鍵とか忘れて帰ってきたら携帯鳴らすだろうからおかしいなと思いましたが、ドアの方へ行って覗き穴を除きました。そこには誰もいませんでした。「誰ですか？」と声をかけましたが返事はありませんでした。

誰もいないので、部屋に戻ろうとしたら、何かすごい視線をドアの方から感じました。振り向くと、ドアの新聞受けがパカパカと開いたり締まったりしていました。そこを覗いたら、頭から血を出している女の子が覗いていました。とても怖かったので急いで部屋に戻り、布団に包まってその日はなんとかやり過ごしました。怖かったので後日お祓いに行って、その家からすぐに引越しました。

2，3年経ったある日、「あの家どうなったかな」とふと思って、その当時いっしょに住んでいた同居人といっしょに見に行きました。そこにはアパートは変わらずありました。以前住んでいた部屋を見てみると、ドアの前にその女の子がまだ立っていたのです……